【書評】残照の頂 続・山女日記

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書評
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こんにちは。めいです。

本日は湊かなえさんの新作「残照の頂 続・山女日記」をレビューしたいと思います。

こちらは「山女日記」の続編になります。

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「山女日記」が好きなテイストだったので、続編も楽しみにしており、予約購入しました♪

以降ネタバレを含みますので、読まれる際はご注意くださいませ。

あらすじ

日々の思いを背負いながら山に登る女性たちを、オムニバス形式で収録。

特に話と話の間に繋がりはなさそうでした。

  1. 後立山連峰
  2. 北アルプス表銀座
  3. 立山・剣岳
  4. 武奈ヶ岳、安達太良山

山は再生の場所

全話共通しているのが、想いを抱えて山に登り、下りる頃には光を見つけて、下界の日常生活でも前向きに生きていこうとする女性たちが描かれています。

ただ山に登るだけなのに、何が彼女たちに光を与えるのでしょうか。

いや、何かが光を与えているのではなく、彼女たちは自分で自分の中の光を見つけたのかな。

1人で登っていても誰かと登っていても、自分と向き合う時間が長いのが登山なのかもしれません。

第1話で五竜岳に登った女性も、過去を回想しながら亡き夫と、そして過去の自分とも会話していましたね。

そうやって過去を振り返り自分の中で消化することで、次の一歩を踏み出せるようになっていくのかもしれません。

それを後押ししてくれているのが山なんでしょうね。

前作との繋がりは?

前作の「山女日記」では、山岳ガイドの柚月を軸にして、毎回何か事情を抱えた女性たちが山登りをして、前を向いてそれぞれの場所に帰っていく形式でした。

登山客との交流を通じて、柚月自身もガイドとしての経験を重ねてましたね。

今回も前作から成長した柚月が出てくるのかな?と思ったら、残念ながら登場しませんでしたね。。

無理矢理に繋がりを探すと、立山・剱岳の章で出てくるお母さんが背負っているミレーのザック。

天蓋やポケットの縁取りにはカラフルな差し色が入っている、というが、これは柚月さんが作っている帽子と関係あるのかな??とか。

そうすると、前作とは時代にズレがある設定なのかしら、とか。

色々と妄想しましたが、ま、わからないですねw

まとめ

自分が登った山が小説に出てくると、イメージがしやすいですし、「あー、ここ行ったことある!」と嬉しくなりますよね。

また登山小説を見つけたら読みたいと思います♪

ではでは。

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